大谷石が静かに彩る宇都宮の新スポット

大谷石=Utsunomiya City

栃木県宇都宮市で採掘される天然の石材「大谷石」、いわゆる流紋岩質角礫凝灰岩。この大谷石をふんだんに取り入れた宇都宮の新スポットUtsunomiya Teracs(宇都宮テラス) が2022年8月にオープンしました。こちらは、宇都宮駅東口地区地区計画の中でいち早くオープンした施設となります。田中機販ではその施設を飾る大谷石の景観を長期間美しく保つためにMCタイト・MCファインの施工を行いました。工事現場の写真にはなりますがご覧ください。

宇都宮テラス

2022年8月に開業された宇都宮駅の新スポット、「Utsnomiya Terrace(宇都宮テラス)」
北関東最大級の駅前立地広場の交流広場と本施設は連続しており、特に本施設の2Fと3Fはそれぞれ、緑のテラスに連想した温もりのある「木漏れ日テラス」、風のホワイエに連想したスタイリッシュな「涼風テラス」を空間コンセプトに、個性的なテナントが集まった賑わいのあるフロア構成としています。

公式サイト 宇都宮テラスとはより引用 https://utsunomiya-terrace.com/content/about

宇都宮テラスは宇都宮市のシンボルともなる商業施設で、宇都宮駅東口地区地区計画の起点として、これから長い時間をかけて成熟した施設、周辺環境との融和が進んでいくことと思います。弊社ではその宇都宮テラスに隣接するLRT駅舎の外壁関係に関わりましたLRTも2023年3月にオープン予定になっております。宇都宮の活性化が期待されますね。今後、2022年11月30日には交流拠点施設「ライトキューブ宇都宮」、11月1日は交流広場「愛称宮みらいライトヒル」がオープンします。

LRT

LRTとは、Light Rail Transitの略で、低床式車両(LRV)の活用や軌道・電停の改良による乗降の容易性、定時性、速達性、快適性などの面で優れた特徴を有する軌道系交通システムのことです

国土交通省 LRTとはより引用 https://www.mlit.go.jp/road/sisaku/lrt/lrt_index.html#2

こうした超大型のプロジェクトに田中機販として、末端ながら参加できたことを誇りに思います。関係各位の皆さんに感謝いたします。

大谷石がルーバーとして採用されています。
施工中の様子です、右前と上部にルーバーのように見える部分に大谷石が施工されています。

天然石の劣化防止

大谷石の表情を崩さない塗り材(改質・防水・遮水機能)として

天然石はその性質上、水分の浸透は避けられません。美しい外観を長期間保持するためには、水分の浸透を如何にして防ぐのかが課題になってきます。塗料等を用いて石材の表面をコーティングし、包み込むことで水分の浸透を抑制することは可能ですが、天然石の表情を台無しにしてしまう恐れがあります。また、日光に含まれる紫外線の影響や、大気の関係、寒暖差によるコーティング層の伸び縮み等の経年劣化によってコーティングした層が剥がれ落ちたり、浮き出したりしてしまうことが施工から数年で起きてしまうことがあります。

水分の浸透を抑制

MCタイトの特徴であるコンクリート内部の緻密化による改質性能を天然石に

【MCタイト主な特徴】
●コンクリートのひび割れ防止、進行抑止による延命
●コンクリートの防水性向上
●塩害、凍害の抑制
●毒性、発火性なし
●有害物質を含まず人体に無害
●すぐれた施工性
●カビ抵抗性

MCタイト処理を施すことにより、主成分であるナトリウム、カリウム成分がコンクリート・天然石等、内部のアルカリイオン物質と結合し、細孔空隙、ひびを充填するようにして塞いでいきます。コンクリ ート・天然石等が緻密化し強度を増すばかりでなく、劣化要因となる雨水や有害物質の侵入を防ぎ、コンクリート・天然石等の寿命を大幅に延ばすことができます。

元々はコンクリートの美観保持として開発された材料ですが、こういった機能は天然石ととても相性が良く、塗布することで石の表情はほとんんど変わることなく長期間にわたって美観を保持することができます。

大谷石の外壁に採用されています。
石材の出荷時にMCタイト、MCファインを塗布しています。外壁の様子です。

さらに柔軟に強く

MCファインはコンクリートや天然石の遮水・劣化防止材です。

【MCファインの主な特徴】
●雨水等の侵入を防ぐ遮水性
●塩害、凍害の防止
●白華の発生防止
●紫外線防止
●毒性、発火性なし
●有害物質を含まず人体に無害
●すぐれた施工性

MCファインを天然石に施工することで、天然石特有の細かな穴(多孔質)にMCファインがゆっくり(このゆっくりにも意味があります) 浸透することで、しっかり含浸していきます。表層だけのコーティングとは異なり、細かな穴に浸透し素材を内面から改質する作用があります。もう一つの特徴としては素材の質感、表情をほとんど変えることなく施工ができる点です。コーティングではどうしてもせっかくの石の質感が、そがれてしまうこともあります(それが悪いわけではないのですが)ので、雨風にさらされる屋外において天然石の質感を活かした水分対策を行う際にはMCファインがもってこいです。

大谷石の質感を変えずに防水(遮水)

ターミナルに大谷石が貼り付けられている様子
こちらは交通ターミナルの工事の様子ですが後ろにルーバーのように見えているのが大谷石です
大谷石の外壁がとても印象的
こちらも外壁の様子です


施工にはノウハウがありますので、ただ材料を持ってきて、液剤を塗ればいいというものでありません。大谷石に限らず天然石を水がかかる箇所にお使いの際はMCタイト、MCファインをご検討ください。

現在、塗布をした際の水分浸透がないことがわかる天然石サンプルも配布してますので、詳しく知りたい方はお気軽にお問い合わせ下さい。


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