先日は透水性舗装材クリスタについてお話ししましたが、今回は環境対応舗装材ドライウェイについてご案内いたします。「ドライウェイ」は空隙(くうげき)多く作ることで透水性を高めたコンクリート舗装材となります。雨水等の水分が舗装の下に浸透して行きますので、舗装路上には水たまりができにくい材料です。まずは製品の各種特徴をお伝えします。
快適性×強度
快適性で言いますと、ドライウェイの表面は粗面状なので、滑りにくく安全です。水分を通しますので、水たまりができず快適な歩行が可能になります。さらには、雨水を保水するので、酷暑が続く日本の夏場のヒートアイランド現象も抑制します。保水状態にあるドライウェイに手で触れますとひんやりと涼しさを感じることもあります。
強度面では、空隙(くうげき)を多くもつ構造は通常であれば弱くなりがちなところですが、長年培ったノウハウなどで最適なレシピをメーカーが考案しており、表面強度、曲げ強度、耐熱性、耐水性に優れています。類似製品に見られる空隙(くうげき)の潰れや割れかけなどが起こりません。駐車場としても多く利用されています。
施工性×環境
ドライウェイの施工性は、はっきり申し上げて簡単ではありません、類似性品で喧伝されているような、[誰でも簡単に透水性舗装を施工できる]ことはありません。施工には高い技術を必要としています。これはメーカーが長期に渡り技術革新を行い有機剤のバインダー(いわゆるエポキシ系などのバインダー)ではなくデリケートな無機のバインダー を使用しているところにあります。
環境性能においては、水を通すことで、舗装下の土壌が潤うところにあります。排水設備の負荷を軽減し、都市部のヒートアイランド現象の抑制にもつながります。それにこの製品は自然界にある砂と水を使い製造しております。よって廃棄時にはリサイクルも可能なんです。これも無機のバインダー を用いていることに起因しています。
美観×融雪
美観の観点では、まるで石畳を思わせる自然で綺麗な質感は他にありません。格子状の目地が入り、とてもデザイン性が高く、アスファルトと比べると見た目も格段に美しく、高級感のある仕上がりになります。ただし、これも確かな施工性があってのこととなることお忘れなく。
北国や北陸などでお困りの融雪問題にもドライウェイ は一役買っています。ドライウェイ の下に融雪システムを埋設しますと、熱効率がとても良いため、雪が溶けやすく、水たまりができず凍結しないで、冬も安全で快適な路面状況を整えます。
田中機販ではドライウェイの骨材には玉砂利を用いております、これは鋭利な箇所のない玉砂利を用いることで転倒時の怪我の抑制や、見た目の印象もあり通常位の砂利ではなく玉砂利を採用しております。今後は事例の写真をどしどし公開して行きますので、ドライウェイ にもご注目ください。
舗装路でのお困りごとがありましたら、まずはお問い合わせ下さい。